2020/5/21
先ほどのコラムで、テレワーク不眠や不安には、下記の①、②が原因であると述べました。
①が原因で、不眠や不安状態になってしまうひとは、GW前後で同じです。
GW前と同様GW後も慣れない環境が続いたため、その環境に対して過覚醒をおこして眠れず不安になってしまったと考えられます。
これは、GW前と後ではGW前の方が多い傾向があります。
これは、当方コラム「テレワークうつ」で詳しく説明しています。
次に、②ですが、これはGW前と後で変化があったと考えています。
これは、以前、当方のコラム「新型コロナ関連ストレス:長期化することによって生じる問題」で問題提起させて頂きましたが、マズローの欲求5段階説が、テレワークストレスに影響しているように感じております。
皆さんは「マズローの欲求5段階説」をご存知でしょうか?
「マズローの欲求5段階説」とは、心理学者アブラハム・マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階に理論化したものです。
まず、一番低次の欲求が、生理的欲求であり、生きていくために必要な、基本的・本能的な欲求です。
いわゆる、食欲や睡眠欲などです。
今回、テレワーク不眠、不安で大切なのは、その上の段階である、「安全欲求」、「社会的欲求」です。
これは、その下の層、生理的欲求が満たされたうえで生じる欲求です。
食欲、睡眠欲など原始的欲求が満たされると、安全に生存できる、安全、安心な環境で生存したいと思います。
例えば、寒さ暑さから身を守る家に住む、服を着る、食べ物がより簡単に手に入る場所に住むなどです。
この安全の欲求には当然、生命的安全だけではなく経済的安全も含まれます。
これは、「所属と愛の欲求」とも言われており、何かしらの社会や集団に属したいと考える事です。
この社会や集団には家族や、当然会社も含まれます。
どこかに帰属することで、不安や孤独から逃れることが出来ます。
では、次のコラムで、この「安全欲求」、「社会的欲求」がテレワーク不眠、不安にどのように影響しているかご説明します。
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