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気象病と寒暖差(R3年春の傾向)

最近、気象病症状で、クリニックにお見えになる方が増えてきました。

例年であれば、気圧が下がってくる、梅雨時期から増えてきます。

今年は例年より、少し早い時期から増えてきており、なんだか傾向が違います。

では、なぜこのような、「例年との違い」が起こっているのでしょうか?

その答えは、寒暖差です。

今年は、例年と異なり、寒暖差が激しいように感じます。

朝晩と日中では、気温に加え、明らかに体感温度の差が心と体にしんどさをもたらします。

気象病に関しては、「気象病」のコラムで説明させて頂いたのですが、気象病の症状は、気温や天気より、気圧の変化が大きく影響していると考えられています。

では、この「気象病」と「寒暖差」の関係とは何でしょうか?


皆さんご存じのように、人間は恒温動物です。南極に行こうが、熱帯地方に行こうが、我々の体温は一定ですよね(おおよそ36度)。

これは、自律神経系の働きによって、体温を一定に保っているからです。 まあ、ありがたい機能ですよね。

しかし、一日の間や、日によって気温のアップダウンが激しくなるとどのような影響が出てくるのでしょうか?

急に気温が寒くなると、体温を一定に保とうとして、自律神経の交感神経を高めます。交感神経が高まると、体がonモード(活動)に入り、体温が上がります。

逆に、気温が熱くなっても、体温を一定に保とうとして、発汗させます。

汗を出すことで気化熱を利用し、体内の熱を逃がして体温を下げます。

実は、この発汗作用も自律神経の交感神経が担っているのです。


つまり、気温のアップダウンにより、常に交感神経が刺激されている状態(過覚醒)が続きます。

こうなると、何もしていないのにも関わらず、体が常に活動モードとなってしまいます。

何もしなくても早歩きで坂道を上っている状態が続いちゃいます。

想像してみてください。

これって、かなりしんどいですよね。


当院にも、この寒暖差で「疲れやすくなった」とのお悩みで来院される方が増えてきております。

これは、「疲れやすい」のではなく、「常に力が抜けないから休息出来ず、休息できない為に疲れが回復できない」と考えたほうが理にかないます。

気温のアップダウンが激しい季節の変わり目のこの時期。ただでさえ交感神経が刺激されている期間です。

この時期に、ストレスや環境の変化、カフェインなど交感神経を刺激すること行うのは、まさに「泣きっ面に蜂」状態の、ドMですよね。

この時期は、自分に無理をせず、優しくすることで、過覚醒を防ぎ、心身の健康を保っちゃいましょう。

そのほうが、得ですよ。


※本掲載内容を許可なく転載することを禁じます

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