ストレス対処方法概論
人は様々なストレスに対し様々な対処行動をとることで、そのストレスの解消を試みます。
例えば、難しい仕事を1人で任せられてしまうというストレスがかかった際に、人がとる対処行動は様々です。
もちろん与えられた仕事をなんとか遂行しようと専門家に援助を求める人もいるでしょうし、とりあえずお酒を飲んで気を紛らわす人もいるでしょう。
今回はそのような様々なストレス対処方法の特徴とその有効な使い方について説明します。
①問題優先型
ストレスの原因になっている問題に直接アプローチする方法です。
大きく分けると、以下の問題優先外向型と、問題優先内向型に分けられます。
問題優先外向型
問題を積極的に解決してストレス原因を取り除こうとする。
問題優先内向型
その問題を出来るだけ避け、トラブルから離れようとする。
②感情優先型
ストレスの原因である様々な問題を抱えたことによるイライラや不安、さらには辛い気持ちや憂鬱な気持ちを解消させることによりストレスに対処する方法です。
大きく分けると、以下の感情優先外向型と、感情優先内向型に分けられます。
感情優先外向型
自分の積極的なアクションにより嫌な感情を発散させて対処しようとする。
感情優先内向型
周囲の環境や資源を利用しながら嫌な感情を受け止めたり、受け流したりしてストレスに対処しようとする。
バランスよく型を使い分ける
一般的には問題優先型の対処を行う人の方が、感情優先型の対処を行う人に比べてストレスをためにくいといわれています。
しかしながら、社会生活においては解決不可能な問題も多く存在するために、この両者をバランスよく使用することが重要であると言われています。
問題は抱え込まず早期解決を
現代のストレス社会における理想的なストレス解消法としては、直ちに解決できる問題に関しては出来るだけ早期に解決を目指すとこが重要であると考えられます。
しかし、不可避で解決が困難な問題に関しては、第一に情動中心の対処により否定的な気持ちの処理を行い、その後に感情的にならない良好なコンディションで問題の解決に望むことが重要です。
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