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仮性認知症(うつ病性仮性認知症)

仮性認知症は高齢者のうつ病にしばしば認められる状態で、抑うつ気分や思考の制止などのうつ病症状により、注意・集中力や判断力、記憶力が低下し一見認知症のように見える状態です。

よく臨床の場でも鑑別が難しく認知症として治療を受けているにもかかわらず、改善しないケースも見受けられます。

しかし、仮性認知症は脳器質性障害である認知症とは異なり、うつ病の軽快とともに改善する治療可能な一過性の認知機能障害です。

仮性認知症と認知症の違い

両者の違いを表にまとめています。

仮性認知症 認知症
発症様式 急激なことが多い
発症時期を特定できる
潜行性
発症時期は数カ月から数年
既往歴 うつ病の既往歴がみられる 既往歴はみられない
初発症状 気力の低下、気分の落ち込み 物忘れ
経過 持続性 進行性
認知機能障害 痔核的な訴えが多い
誇張的
訴えは少ない
無関心ないし取り繕う
記憶障害 短期・長期記憶が同程度に障害 短期記憶がより障害
注意・集中 保たれている 障害される
言語機能 返答が遅延 失名詞が目立つ
課題遂行能力 動揺する
「わからない」と答える
障害される
正答に近い
気分・感情 抑うつ感、尚早・不安感 多彩
妄想 虚無、不死妄想、身体像変容感
貧困、微小、罪業、心気妄想
物盗られ妄想、嫉妬妄想
誤認性妄想
行動 行動障害 知的障害に相当の行動障害
摂食障害 食欲不振、拒食 障害ない、過食、異食
睡眠障害 不眠、早朝覚醒 進行すると昼夜逆転

一般に、仮性認知症では見当識は保たれていることが多く、物忘れなど認知症症状に対しては仮性認知症のほうが自覚が強く、認知症では関心が乏しく取り繕おうとすることが多い傾向があります。

反応は仮性認知症のほうが全体に緩徐となり、質問に対してもすぐに「わからない」と努力を放棄する傾向があります。

うつ病性仮性認知症の症状

仮性認知症も含めて、初老期・老年期のうつ病は若年層と比較して以下の傾向があります。

  • 典型的なうつ病の神経症状よりも身体愁訴が優位にとなることもしばしば認める
  • 集中力の低下、無関心、無気力、不安、引きこもりが目立つ
  • 結果として主観的な記憶障害や認知障害が生じる
  • 自責感は乏しい

うつ病性仮性認知症の治療

うつ病の一つなのでうつ病と同様の治療となります。

高齢であるケースが多いので、薬物療法は少量から始めることが重要です。

腎機能などが低下されている方では、薬の代謝排泄が遅くなるので一般的には最低量だとしても副作用の出る可能性はあります。

具体的には立ちくらみや、ふらつき、便秘、口の乾きなどです。

また、頻脈などを起こす抗うつ薬もあります。

副作用の点から考えても、少量の選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)からスタートすることが一般的です。

食欲の低下が頻繁に起こる場合、スルピリドという健胃薬が効果的です。

食欲が出るばかりではなく、食欲が出ることで体が楽になり、そのことで気持ちも上がってきたり、不安の軽減にもつながります。

不安が強いときに使用する、抗不安薬、感情調整薬も同様に一般成人より少量から始めます。

抗不安薬は、抗うつ薬よりふらつきの副作用が強く出るため副作用が出やすい方などは漢方での治療もお勧めします。

半夏厚朴湯や抑肝散などは不安やイライラを改善する効果がありよく使用します。

また、食欲の低下や腎臓、肝臓などの機能低下より、脱水や低栄養状態に陥りがちとなります。

その場合に、抗うつ薬、抗不安薬などを多く使うと意識障害を含むせん妄を起こしやすいので注意が必要です。

高齢者のうつ病治療は、周囲の協力が重要です

高齢者のうつ病は全身倦怠感、頭重感、めまい、肩こり、食欲不振、胃部不快感など様々な身体的愁訴を執拗に訴えることが多く、また、そのことで苦しんでいるため、その心気的訴えは不安や焦燥感につながることも多いです。

その体の辛さに加えて、気持ちの面でも悲哀感、抑うつ気分があるため、周りの非共感的な対応により自殺に結びつく危険もあります。

薬物療法に加え、認知行動療法や、家族など周りが本人の感じてるその辛さに共感的となり支える事が治療上非常に重要です。

人生の節目でうつ病になることも

初老期・高齢者でのうつ病の誘因としては、ライフイベントも大きく関与しています。

家庭内での親としての役割の喪失、経済的基盤の喪失、社会的地位からの引退、配偶者、友人との離別、死別など様々なライフイベントを経験する年代です。

そういったライフイベントを乗り越えるためにも生活の中で適度な役割を持つ活動をして生きがいを持ち続けることが大切です。

例えば、地域ボランティアや趣味のサークルに入る、夫と一緒の趣味を持つ、息子や娘と定期的にデートをするなどです。

そして、仕事上や家庭の問題や、今後の生活・人生設計を一人で悩まず、家族や友人と話し合うことも大切です。

また、仮面認知症のように、うつ病の神経症状より身体的愁訴が優位に出ることがありますので、日ごろから不調や病気があれば放置せずに早め早めに対処しきちんと治療することがうつ病発症の予防になります。

老年期うつ病は認知症へと高い頻度で進展することが報告されています。

海外の研究にて毎年仮性認知症の患者さんの9~25%が認知症に移行してしまうという報告もあります。

そういった意味でも、仮性認知症を予防し、早期発見早期治療することが非常に大切です。

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