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五月病と過剰反応

五月病とは

みなさんも、「五月病」という言葉を聞いたことがあると思います。

一般的に、5月~6月頃に、以下のような状態になることを「五月病」と呼んでいます。

  • 体がだるい
  • 疲れが取れない
  • 眠れない
  • 食欲が出ない
  • なんとなくやる気がでない
  • 授業や仕事に集中できない
  • 学校や会社を休みがちになる など

しかし、実は五月病という「病名」はありません。

五月病と過剰適応

では、精神医学上五月病は「適応障害」にあたる事が殆どです。
適応障害についての詳しい説明は、こちらのコラムに記載しております。

過剰適応による、疲れのマスキング

みなさんは、過剰適応という言葉を聞いたことがありますか?

これは、職場や学校、住んでいる場所、人間関係、仕事の内容、立場が変わる等、環境の変化があるときに、その環境に早く適応しよう、頑張ってよい状況を作ろうと、いつもよりついつい無理をして頑張ってしまう事を言います。

そして、この過剰適応の怖いところは、いつも以上に頑張ってしまい、疲れているにもかかわらず、交感神経が優位に働き、覚醒が高まることで疲れを感じ辛くなっている事です。

これは、疲れていないわけではなく、疲れているが、覚醒することでその疲れが見えていない状態です(疲弊を覚醒成分でマスキングするといいます)。

過剰適応と過覚醒

この、交感神経が常に優位になり、疲れをマスキングしている状態を過覚醒と言います。
過覚醒につきましては、こちらのコラムで詳しく説明しておりますのでご参照ください。

過剰適応とは、この過覚醒が続く事で、体、脳、心が疲れ、疲弊し、その結果様々な症状が現れる事だと理解すればわかりやすいです。

新しい環境へ適応しようと、いつもより無理して頑張り、その頑張りによって生じる疲弊を感じずに頑張り続ける。

つまり、車のバッテリーが、放電しっぱなしで、充電できていない状態が続く事です。このバッテリーが脳と思っていただければわかりやすいです。

放電し続けたバッテリーが上がり、停止してしまう

そして、そのバッテリー(脳)が、放電を続け、これ以上放電できない状態(脳がこれ以上頑張れない状態)になると、ダウンレギュレーションが働きます。

つまり、バッテリーが上がるように、脳も動かなくなります。これが、五月病のシステムです。

要約しますと、新しい環境へ過剰適応した結果、過覚醒状態となり、脳や体が疲弊し、適応障害(適応に失敗)になるという事です。

五月病にならないためには?

これまでご説明したように、脳の疲弊が主な原因です。
人はある状況へ適応しようとするときに、多かれ少なかれストレスを感じます。ストレスを感じるという表現より、過覚醒状態となり、脳が疲れるといった方がわかりやすいかもしれません。

そして、多くの人は、シングルタスクよりマルチタスクが苦手です。つまり、同時に色々なことをすると、脳の疲労が数段進みます。

そうです、この4、5月は様々な変化が同時に降りかかってくる時期なのです。

例えば、4月に就職。
そうすると、学生から社会人へと変化が起こり、住んでいる環境も変わり、人付き合いも大きく変わる。行きつけの食堂、スーパーも変われば、使っている交通手段も変わる。様々な変化が同時に起こってくるのです。

物事の優先順位を決め、マルチタスクを避けましょう

そのような状況で、脳疲労を起こさせないためには、優先順位を付ける事が非常に大切です。
上述しましたが、シングルタスクは出来るがマルチタスクは非常に脳に負荷を与えます。

ただでさえ変化の大きいこの時期に、不必要に新しいことを始める必要はないです。極力、優先順位を付けて、マルチタスクからシングルタスク化することが五月病予防の第一です。

実際には?

4月に入り、入社する。
当然、仕事が始まるので仕事という変化が起こり、これは、棚上げできません。

積極的な休息を

そこで、仕事が落ち着くまでは、家での作業(家事、掃除、引っ越しに伴う買い物)、プライベートの揉め事(友人、恋人関係、家族関係に不和)は、極力棚上げしましょう。

週末新しい居住環境・町で楽しみたい気持ちはわかりますが、頭や体は必ず疲れています(ただし、過覚醒でマスキングされているので気付きにくい)ので、積極的に休んであげる事です。

脳というバッテリーを充電させることです。これは、周りにも伝える事です。

異性関係などでは、今は仕事慣れるまで、時間を割けないが、仕事が落ち着いたら時間を作る、今は家事、育児を手伝えないが、2~3か月たって落ち着いたら、積極的に家事に参加する等です。

自分の疲れをしっかりモニタリング

そして、自分の疲労をモニタリングすることです。

気付きにくいだけであって、全く気付かないわけではありません。この時期は、疲れているが疲れを感じにくい時期なんだと理解することが大切です。

周りに理解してもらい、自分自身の疲労をモニタリングすることで、五月病を防げます。

五月病って5月だけなの?

ここまでお読みの方なら、気が付いたかもしれませんが、「五月病」は、5月だけに起こるものではありません。

皆さんは、「昇進うつ」、「引っ越しうつ」など聞いたことはありませんか?

五月病は、4月に新年度になり、様々な変化が一度にどっと起こることで生じる適応障害です。このように、一度にどっと起こる時期には同様なことが起こりえます。

例えば昇進すると?

昇進すると、仕事内容が変わります。

同時に職位が変れば、今までいなかった部下が出来る。
プレイヤーだけで済んだのが、マネージメントもしなければならなくなった。

場合によっては、転勤を伴い、居住地が変り、通勤方法が変わる。空いている路線から混んでいる路線へ。居住地が変れば、居住環境も変わる。
ご家族がいる人であれば、奥さん、旦那の通勤場所も変われば、子供の学校も変わる。趣味で通っていたジム、ヨガスクールも変われば、近所づきあいも変わる。

このような状況では当然マルチタスク状態になり、いわゆる「五月病」状態となります。

大きな環境変化の時期に起きる適応障害=五月病

皆さんも、引っ越し、昇進、転職、結婚、離婚など様々な環境が一気に変化する状況の中で、優先順位を付けずにマルチタスクを抱えると、当然脳が疲弊しますよね。

様々な環境の変化が起こりやすい時期に起こる適応障害を、「五月病」と表現するといっても過言ではありません。

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